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昔私は、催事事業で大きく失敗した経験があります。


最初は絶好調で、北海道から九州まで、全国の百貨店から引き合いがあり、どこへ行っても大行列の人気ぶりでした。人件費や交通費、百貨店側の利益となる手数料などをペイして利益を生むためには、大きく売上を上げる必要があるのですが、最初はそんなことを気にすることもないほど売れていました。


そうなると、催事の事業をもっと伸ばしたいと考えるようになり、その売上を作るために製造量を増やさなければならず、そのために設備投資をして製造スタッフも増やしました。ところが少しすると、売上はジリジリ下がり、場所によっては赤字になるところが増えてきました。


売上が下がるとあまり作る必要がなくなってしまうので、設備や人を持て余すことになります。そこで催事の本数を増やすことにしました。


とにかく当たる催事に出会うため、出展するための営業をして、催事がない週がないようにする。同じ週に最多で5箇所の催事を回したことがありますが、そのためにマネキンさん(販売の派遣スタッフ)をお願いし、設営し撤収する。


催事は水曜立ち上げの火曜最終日が多いので、5箇所ともなると立ち上げも撤収も同じ日になり、自分一人で飛び回っておこないました。一番売れるであろう場所は現場に立って販売もしていましたので、自分がどんどん疲弊していくのがよくわかりました。


疲弊しても利益が出ていればまだ良いのですが、頑張って頑張って赤字になる。そして大きく赤字となり、やっとこの負の無限ループに気がつき、催事事業から撤退しました。


撤退すると、何をやっていたのかと冷静に見ることができますが、渦中にいるととにかく忙しすぎて、冷静に判断することができなくなってしまいます。


最近、昔の私と全く同じ状況にある方と出会いました。催事で忙しすぎて体は疲弊し、キャッシュがどんどん減っている状況でした。その方の商品は、以前テレビでもたくさん取り上げられて、ブランド認知の高い商品でしたので、早々に催事事業から撤退し、卸に転換されるべきだとお伝えをしました。今その方はイキイキと仕事をされております。


昔の私と同じ状態の方、催事出展の依頼が来ているがどうすべきか悩んでおられる方、出展場所全国83箇所、のべ2000日催事の現場に立っていた経験がある私にぜひご相談ください。

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