「ウチの商品は百貨店などにしか卸したくない」という方がいます。
自社商品のブランディングの観点から、安っぽいイメージをお客様に持ってもらいたくないという考えのようです。
私が自社商品を営業する時は、例え高級な商品であっても、販売店さんを選ぶことはしません。
なぜなら、例えば激安店であっても、買ってくださるお客様はいるからです。
安売りされるのではないかという懸念があると思いますが、小規模メーカーさんの商品は、大手さんと比べると原価率も人件費もかかるので結果高めの上代設定になるはずです。
ですので、納品日初日から安売りセール商品として扱われる可能性は低いはずです。
安売りされることよりも、むしろ利益率を確保するために上代を上げたいと言われることもあるでしょう。
昔、誰もが知っている大物芸能人が近所の激安店によく買い物に来ると紹介しているテレビを見たことがあります。
激安店だからと言って、安いものだけを買うお客様だけが来店されるわけではありません。
例えば大物芸能人のようにお金持ちのお客様も来店されるわけですから、そんなお客様に買っていただければ良いのではないかと私は思います。
そもそも、その激安店で販売したいと思ったのはそのお店のバイヤーさんです。
バイヤーさんも真剣勝負の仕事ですから、自分のお店で全然売れないであろうものをわざわざ仕入れることはないわけです。
メーカーさんの立場から考えると、自社に属する従業員さんと、自社で保有する設備が100%稼働して、売上利益の最大化を目指しておられると思います。
しかし、取引先を選びすぎることにより結果稼働率が低くなるのはたいへんなわけです。
であれば、上代のコントロールはしながらもとにかく稼働率をまず100%に上げることのほうが大切なのではないかと私は思うわけです。
販売店さんを選ぶのは、稼働率100%になってからでも良いのではないかと私は思っています。
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