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新商品を生み出して、卸の商いをする場合、その商品が段ボール1つにいくつ入れるかというケース入数と、その段ボールを何箱1くくり=1ロットとするかを決めなければなりません。


メーカーさん側だけの都合でいけば、たくさん送った方が1個あたりの少量は割安となるので、できるだけたくさんを1回で送りたいと考えるはずです。

 

しかし販売店さん側からすれば、1ロット仕入れただけで商売が終わりなわけではありません。その1ロットを賞味期限内に売ってしまわなければ、ロスになってしまいます。


1回でたくさん卸したいメーカーさんと、1回の仕入れ数をできるだけ抑えたい販売店さん、その取引を成立させるための適度なロットとはどれぐらいか。それは、私の今までの経験から言うと、1ロットの商品数×販売価格(上代)=2万円前後くらいです。


私は自社商品の卸や、地域商社で様々なメーカーさんの商品を扱っており、さらには全国のメーカーさんの商品を仕入れるバイヤーの仕事もしたことがあるので、メーカーさんがどれぐらいのロットで商いされているかがよくわかっています。その経験からも1ロットは上代ベースで2万円前後を指標に考えてください。


あと、メーカーさんからよく聞かれるのが、送料をメーカーさん負担にするか販売店さん負担にするかです。送料はメーカーさん負担にするべきです。よほどの人気商品であれば、バイヤーさんもどんな条件でも欲しがってくださる可能性はありますが、そうでない商品であれば、バイヤーさんが考えないといけない手間を省くべきです。


送料が別だと、バイヤーさんは送料÷ロット=商品1個あたりの送料、を割り出してその金額を商品原価にオンして実質の原価を計算する手間が発生してしまいます。その手間を省き、見積金額÷販売価格で何掛なのかがパッとわかるようにしてあげるべきです。


あと、卸の商売を初めてされる方で抜けがちなのが、運送会社との契約です。契約をせずに一般料金で送ろうとされている方、実際にそれでスタートされている方にも出会ったことがあります。契約をすれば、実績がなくても一般料金よりは少しはお安くなると思います。


ロットは上代ベースで2万円前後、送料はメーカー側負担、送料は契約して少しでも安くする。これでロットと送料については考えてみてください。


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