頑張って営業活動をして、バイヤーさんからはじめてご注文をいただく瞬間はとても嬉しいです。
そして、2回目のご注文をいただく時はさらに嬉しいです。
なぜなら継続してご注文いただける可能性が高くなるからです。
卸の取引には、大きく2種類あります。
季節ものの企画などの単発の取引と、売れれば継続されて定番化できる取引です。
定番化してもらうためには売れないといけません。2回目のご注文は1ロットが売れた証であり、3回目以降も続く可能性が高いので、より嬉しいわけです。
定番化してもらうために、メーカーさんが頑張らないといけないのは販促です。
POPを作ったり、専用の什器を準備したり、できれば初回納品の時の陳列はメーカーさんが行なって、売場を作り込んでください。
この販促の仕事を、メーカーさんサイドがやらないパターンがとても多いと私は感じています。
初回の注文をもらって、納品だけする。あとは売るのがプロの販売店さんに丸投げしますというスタンスです。
販売店さんを見に行けばわかると思いますが、販売店さんはどこも様々な商品を販売しています。
その中で、新規で扱うメーカーさんを特別扱いして、販促を全部販売店さんがやってくれるなんてことはまずありません。
そうすると、新規の商品はただ売場に並べられるだけで終わってしまいます。
そうすると、お客様が購入するか否かを判断する情報は、商品名とパッケージデザインだけになってしまいます。
購入くださるかもしれないお客様の背中を押すポンと押す最強のツールはPOPです。
お客様が見て、このお店はこの商品を推しているなと感じるのは専用什器です。
下写真の当社商品「やさしい味のはちみつ梅ドレッシング」のような感じで、POPを作り、専用什器を入れてボリューム陳列している商品は、お客様の購買率が確実に上がります。
この赤い什器は自社製です。私の父が棚を作り、スタッフのお母さんが布を貼ってくれました。
これが、商品だけが10本ぐらい陳列されていてPOPもなかったら正直あまり売れないでしょう。
しかし、もし初回納品で商品を渡すだで終わったら、その上記の10本だけ陳列して終わりになるでしょう。
当社は初回納品する際に、必ずその商品のPOPを準備します。
事前にバイヤーさんに設置してよいサイズを聞き、事前にメールでデータを送って内容のOKをいただいて、初回納品の時に持って行って売り場を作ります。
POPのご提案をすると、「え!そんなことまでしてくれるんですか!」と言ってくださるバイヤーさんがとても多いです。
ということは、いかにそこまでしていないメーカーさんが多いのかがわかります。
販促物を作るのは多少のお金は入りますが、設置するのは無料です。
そして販売店さんもとても喜んでくださるし、お客様の購買率も上がります。
その手を打たないのはあまりにもったいなさすぎます。
商品が売れれば、繰り返し注文がきて、そこで初めてバイヤーさんがノッてきます。
「この商品は売れるから、もっと良い場所に置きましょう」と、昇格していきます。
継続だけでなく、さらに売上が増大する発展的取引となって行きます。
その販売店さんでの良い棚をとって、その販売店さんでの売上を最大化する。
それをやりながら取引してくださる販売店さんの件数を増やしていく。
広める、深める、速める。
を、意識してください。
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