パティシエでもない私が楽天市場総合ランキング1位になったチーズケーキを生み出せた理由の1つは、企画開発の前に全国レベルを知るところから入ったことにあります。
チーズケーキを商品化したいとなった時に、私はいきなりパティシエさんにチーズケーキを考えてほしいとは言わず、世の中で売れてるチーズケーキってどういうのがあるのかをまず知るところから入りました。
そうすることによって、世の中にどういう売れてるチーズケーキがあるのかを頭に入れた上で、ウチはこういうチーズケーキを作ると考えました。もしこの工程を踏んでなければ、開発をお願いするパティシエさんの頭の中にあるレシピで作ることになってしまいます。
そうすると、その出来上がってきた商品が全国の売れてるチーズケーキの中でどういうところに位置づけられる商品のかも理解せずにデビューさせてしまうことになります。
全国で売れているチーズケーキはどんなのがあって、マトリクスでいうとどんな分布になっていて、その中でウチはこのポジションをとると考えて作った方が、自信を持って作ることもできて、売ることもできます。
食べ比べるのと同時に、それらのチーズケーキがどういうパッケージに入ってて、どんな送られ方をしてくるのかも見ておりました。そこから自分の商品のパッケージや送り方のを考えるとゼロから考えずにすむからです。他社さんがやっていることを元ネタにして、自社商品を模倣から組み上げのが企画開発を最短距離を走る方法です。
私はパティシエではないので、レシピ開発をすることはできません。しかし商品企画を考えることはできます。どんな材料を使ってどんな食感でどんなこだわりを持たせるかなどを考えることはできるわけです。
ではレシピ開発はどうするか。私が考えた企画に近い他社さんの商品をパティシエさんに分析してもらうところから始まります。パティシエさんはその商品の材料が何でどんな工程で作っているのかを見事に分析されます。その上で、どこをどう挿し替えれば、私が企画したチーズケーキができるのかが最短で組み上げられるわけです。
もし私の企画なしに、パティシエさんに美味しいチーズケーキを作ってくださいとお願いしても、パティシエさんはどんな味のどんな方向性の商品を作れば良いか悩んでしまいます。パティシエさんの開発のやりやすさを引き出すためにも、ぜひ取り寄せ食べ比べてから始めてください。
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